● 「システム売買プロのノウハウ」の手法 ●
株を極める! システム売買 プロのノウハウ
照沼 佳夫 (著)
「システム売買 プロのノウハウ」照沼 佳夫 (著)に書かれていたシステム売買手法を参考にシステムを作りテストしました。
● システム売買の銘柄選び ●
利幅を取るために、株価の変動幅の大きい銘柄を選択する。
□株価変動幅の計算例
(1)日足で過去1年分のデータを用意
(2)過去1年以内の高値と安値をピックアップ
(3)株価変動幅を計算
計算方法「高値÷安値」
(4)上記の計算で1.5倍以上の銘柄を変動幅の大きい銘柄とする
□銘柄を選択するときの注意点
(1)株価変動幅は、過去1年で1.5倍以上とするが、当然、変動幅が大きい銘柄の方がパフォーマンスは向上する。
(2)できるだけおおきな「うねり」のある銘柄が適している。小型株よりも大型株の方が適している。
(3)短期的に、急激な上下変動のある銘柄は避けたほうが良い。このような銘柄は「だまし」にあう確率が高くなる。
(4)出来高の少ない、流動性に欠ける銘柄も避けたほうが良い。
(5)システム売買は、買いも空売りも行う手法であるため、信用銘柄であることを確認する。ただし、空売りを行わないシステムを構築するのなら、この限りではない。
● システム売買の考え方 ●
□株式投資そのものに対する考え方
(1)株式投資とは、長期間にわたって継続的に運用していくものである。
(2)根拠の無い、あいまいな情報や材料に頼ることなく、検証に基づいた数値によるアプローチをするべきである。
(3)相場を長期的に見れば、上げ下げの確率も勝率も50%前後に収斂していく。
(4)「損少利大」の手法でなければ収益はあがらない。「損少利大」は相場の必勝法である。
(5)相場では、あらゆる人が同じ考えになってしまう。みんなと同じように考え、同じ行動をしていたのでは儲からない。
(6)相場では、本能、感情、主観の赴くままに行動すると、誰もが負けてしまう。
□売買システムについて
(1)銘柄は、できるだけ変動幅の大きい銘柄を選ぶ。
(2)ファンダメンタルズは参考程度でよい。
(3)トレンド・フォロー型の売買手法を用いる。
(4)損切りは必ず実行しなければならない。
● 「40/20ドンチャン・チャネル・ブレイクアウト」システム ●
□売買ルール
(1)過去40日間の最高値を抜けたら買う。
(2)過去20日間の最安値を切ったら買いポジションを利食い、または損切りする。
(3)過去40日間の最安値を切ったら空売りする。
(4)過去20日間の最高値を抜けたら売りポジションを利食い、または損切りする。
□ポイント
(1)シンプルな売買手法が望ましい。
(2)仕掛けはブレイクアウトする期間の設定を長くする。そして、利食いや損切りの場合は、仕掛けよりも設定期間を短くするのが一般的。
(3)「順張り」つまり「トレンド・フォロー型」である。上昇トレンドでは、ある一定期間(この場合では20日)の安値を切らない限り売りサインができないため、徹底的に上昇についていける。「損少利大」のシステムである。
● パイロンで売買システムを作る ●
1.全般
(1)信用取引 ロング&ショート(ドテンあり) 買→売→買→売
※ドテン:信用取引などで、それまでのポジションを逆にすることをいう。
買建てしていた場合には、これを決済し、逆に売建てすること。これを「ドテン売り越し」という。 で売建てしていた場合には、これを決済し、逆に買建てすること。これを「ドテン買い越し」という。
2.買いシグナル
(1)銘柄選択
パイロンの「株価変動率」を用いる。
株価変動率=(高値−安値)÷安値×100
(2)売買ルール
(1)過去40日間の最高値を抜けたら買う。
買い条件(1)
・株価変動率(40日、安値)が 20 より下
・終値 が過去 40日間 の最高値を更新
3.売りシグナル
(1)売買ルール
(1)過去20日間の最安値を切ったら買いポジションを利食い、または損切りする。
売り条件(1)
・終値 が過去 20日間 の最安値を更新
4.ストップ
ストップ条件(1)
・含み益(終値) が 10% 以上(利食い)
ストップ条件(2)
・含み損(終値) が 5% 以上(損切り)
ストップ条件(3)
・仕掛けから暦日数で が 30日 が経過(期限切れ)
5.ストラテジー
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タイプ: 現物取引
買い条件(1)
・ 終値 が過去 40日間 の 最高値 を更新
・ 株価変動率 (40日, 安値) が 20 より下
売り条件(1)
・ 終値 が過去 20日間 の 最安値 を更新
ストップ条件(1)
・ 含み益(終値) が 10% 以上 (利食い)
ストップ条件(2)
・ 含み損(終値) が 5% 以上 (損切り)
ストップ条件(3)
・ 仕掛けから 暦日数 で 30日 が経過 (期限切れ)
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6.結果
□テスト結果
| 日経トレンド |
下降相場 |
上昇相場 |
ボックス相場 |
上昇相場 |
全期間 |
| テスト期間 |
2002年5月27日〜
2003年4月28日 |
2003年4月29日〜
2004年4月26日 |
2004年4月27日〜
2005年8月9日 |
2005年8月10日〜
2006年6月30日 |
2002年5月27日〜
2006年6月30日 |
| 総銘柄数 |
3103 |
3103 |
3103 |
3103 |
3103 |
| 有効銘柄数 |
789 |
1383 |
1892 |
2008 |
2360 |
| 総トレード数 |
1494 |
3289 |
5220 |
4015 |
13851 |
| 銘柄勝率(%) |
27 |
73 |
56 |
64 |
66 |
| トレード勝率(%) |
30 |
61 |
52 |
56 |
53 |
| 銘柄平均利益(円) |
-32852 |
72140 |
25081 |
39441 |
88834 |
| トレード平均利益(円) |
-17349 |
30334 |
9090 |
19725 |
15136 |
| トレード平均期間(日) |
18 |
21 |
23 |
21 |
22 |
|
|
|
|
|
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□条件別の成績
| 日経トレンド |
下降相場 |
上昇相場 |
ボックス相場 |
上昇相場 |
全期間 |
| テスト期間 |
2002年5月27日〜
2003年4月28日 |
2003年4月29日〜
2004年4月26日 |
2004年4月27日〜
2005年8月9日 |
2005年8月10日〜
2006年6月30日 |
2002年5月27日〜
2006年6月30日 |
| 売り条件(1) |
トレード数割合(%) |
12 |
7 |
11 |
1 |
10 |
| 平均損益(円) |
-47534 |
-41132 |
-44713 |
-55019 |
-49042 |
| 平均期間(日) |
20 |
21 |
21 |
19 |
21 |
| ストップ条件(1) |
トレード数割合(%) |
8 |
30 |
15 |
26 |
22 |
| 平均損益(円) |
96724 |
115926 |
105239 |
107993 |
112533 |
| 平均期間(日) |
16 |
16 |
18 |
16 |
17 |
| ストップ条件(2) |
トレード数割合(%) |
44 |
20 |
18 |
23 |
23 |
| 平均損益(円) |
-52094 |
-51846 |
-52099 |
-54345 |
-54176 |
| 平均期間(日) |
11 |
11 |
13 |
11 |
12 |
| ストップ条件(3) |
トレード数割合(%) |
26 |
37 |
48 |
41 |
44 |
| 平均損益(円) |
-52094 |
21139 |
16529 |
21146 |
18939 |
| 平均期間(日) |
31 |
31 |
31 |
31 |
31 |
| 最終日 |
トレード数割合(%) |
11 |
6 |
7 |
1 |
0 |
| 平均損益(円) |
2361 |
16805 |
6127 |
13823 |
11864 |
| 平均期間(日) |
13 |
17 |
15 |
8 |
8 |
|
|
|
|
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□損益率の分布
| 日経トレンド |
下降相場 |
上昇相場 |
ボックス相場 |
上昇相場 |
全期間 |
| テスト期間 |
2002年5月27日〜
2003年4月28日 |
2003年4月29日〜
2004年4月26日 |
2004年4月27日〜
2005年8月9日 |
2005年8月10日〜
2006年6月30日 |
2002年5月27日〜
2006年6月30日 |
| 20%以上 |
0 |
2 |
1 |
1 |
1 |
| 15%以上 20%未満 |
1 |
4 |
1 |
3 |
2 |
| 10%以上 15%未満 |
4 |
18 |
10 |
17 |
14 |
| 5%以上 10%未満 |
7 |
16 |
13 |
15 |
14 |
| 0%以上 5%未満 |
17 |
21 |
28 |
20 |
22 |
| -5%以上 0%未満 |
29 |
21 |
27 |
19 |
22 |
| -10%以上 -5%未満 |
41 |
18 |
21 |
22 |
24 |
| -15%以上 -10%未満 |
2 |
1 |
1 |
2 |
1 |
| -20%以上 -15%未満 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
| -20%未満 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
|
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7.まとめ
・長期間の運用結果が良く、下げ相場のときはマイナスの結果がでているものの、長期間の運用に比較的適しているといえる。
・上昇相場では安定的な利益が出せる。